「改革と言うのは簡単だ。傷だらけになりながら改革をとことん進めていく」
26日午後、河野太郎デジタル相(衆院15区)は国会内で100人を超す報道陣が詰めかける中、紺のスーツ、青のネクタイ姿で自民党総裁選への出馬会見に臨んだ。約25分に及んだ前半の決意表明だけで「改革」という言葉を9回使い、改革の旗手として「日本を引っ張るリーダーになる」と宣言した。
「改革をとことん進める強い意志があるのか、改革をやった実績があるのか。そこが問われる」と強調。行政手続きに必要な押印の廃止や新型コロナウイルスのワクチン接種推進、ライドシェアの導入、マイナンバーカードの普及など個別政策で改革を積み上げてきた「実行力」を誇示し、最優先に掲げた「党改革・政治改革」を断行する覚悟を印象付けた。
会見場に設置したパネルにつづったのは「有事の今こそ、河野太郎」のキャッチフレーズ。外相や防衛相など政府要職を歴任した実績を踏まえ、日本はさまざまな分野で“有事”に直面しているとして「有事を乗り越えるために、この国を前に進めたい」と持ち前の「突破力」を打ち出した。