台風10号の影響で神奈川県内は27日、大気の状態が不安定になり、西部を中心に激しい雨が降った。県と横浜地方気象台は秦野市と大井、松田、山北各町に警戒レベル4相当の土砂災害警戒情報を発表し、崖崩れなどに厳重な警戒を呼びかけた。秦野市は避難指示を発令し、避難所を開設した。
西部は夕方を中心に活発な雨雲が流れ込み、松田、山北町内の雨量計では午後5時までの1時間にそれぞれ80ミリ超の猛烈な雨が観測された。影響でJR御殿場線や小田急線は一部区間で運転を見合わせた。
国土交通省関東地方整備局などは、9月1日にかけて広範囲で大雨や落雷、突風が予想されるとして、関東甲信地方の高速道路などで交通規制を行う可能性があると発表した。横浜地方気象台は「県内も週末にかけて雨の降りやすい状況が続き、総雨量が増える見込み」と注意を促している。