自民党総裁選(9月12日告示、27日投開票)を巡り、台風10号が週末にかけて日本列島を縦断する予報が「ポスト岸田」候補らの日程にも影響を与えている。小泉進次郎元環境相(43)=衆院11区=が立候補表明を1週間延期し9月6日に決めたほか、今週中に出馬表明を予定していた候補らは急きょ日程の変更を検討するなど、各陣営の動きが慌ただしくなっている。
小泉氏は当初、自身が初当選した2009年衆院選の投開票日と同じ8月30日に表明する方向で調整を進めていた。しかし台風の接近を考慮し、慎重に検討を重ねた上で延期を決めた。
小泉氏を支援する星野剛士元内閣府副大臣(比例南関東)は周辺に「自民が逆風にさらされながらバッジをつけた(09年の)その日に合わせて総裁選のスタートを切るという考えもあった」と明かした上で、「『災害復興』をライフワークに掲げる小泉氏が台風対応を優先させたのは自然な判断だ」と話した。
10人超の出馬が取り沙汰される今回の総裁選。各陣営は出馬会見に向けて念入りに準備を進めているが、台風の接近で日程の再調整を余儀なくされている。