キリンホールディングス(HD、東京都)は28日、ファンケル(横浜市中区)に対する株式公開買い付け(TOB)の期限を同日から9月11日に延長すると発表した。延長は3度目。
香港の投資ファンド「エムワイ・アルファ・マネジメント」がファンケル株を買い増し、ファンケルが主要株主の異動による臨時報告書を提出したことにより、キリンHDが公開買い付け届出書の訂正を提出する必要が生じたためとしている。
TOBは1株2690円を買い付け価格として6月17日に開始し、7月29日を期限に定めていた。しかし、成立条件に応募が届かなかったと考えられ、同日に8月13日まで延長。同月6日には買い付け価格を2800円に引き上げるとともに、期限を28日までに再延長していた。
キリンによると、28日時点で一般株主から約42%の応募があり、キリンが持つ約33%と合わせTOBは成立する見込みだったという。キリンHDは健康関連事業の拡大を進めており、今回はその一環。ファンケルも賛同している。