28日午後4時45分ごろ、茅ケ崎市柳島海岸で、市内に住む自営業の金井照明さん(68)が海に流された。県警や消防、海上保安庁などが捜索し、29日午前5時45分ごろ、金井さんが付近の消波ブロックに打ち上げられているのを海上保安庁のヘリコプターが発見し、死亡が確認された。
茅ケ崎署などによると、金井さんは当時、サーフィンスクールのコーチとして浅瀬で小学生13人を指導していた。そのうち4人が沖に流されたため、別の男性コーチとともに救助に向かった。4人は自力で岸に着いたり、救助されたりして全員無事だったが、金井さんはうつぶせの状態で海に浮かぶ姿が目撃された後、行方が分からなくなったという。同署などが当時の状況などを調べている。
金井さんは、パリ五輪サーフィン女子代表の松田詩野選手を育てるなど、同市内でサーフィンのアカデミーを開き、ジュニア世代の育成やサーフィン振興に当たっていた。