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ツバメの巣のようにそっと見守っていける場に 横浜に子どもの自立育む「第三の居場所」開所

カナロコ by 神奈川新聞 2024年8月30日 5時30分

 家庭などでさまざまな問題を抱える子どもたちを支援しようと、家庭でも学校でもない「第三の居場所」としての拠点施設「Tsubame」が28日、横浜市南区三春台に開所した。学習スペースや自由に遊べるスペース、キッチンなどが設けられ、子どもたちが生活習慣を身に付けて自立する力を育み、ツバメのように飛び立ってもらうことを目指す。

 「子ども第三の居場所」は、日本財団が2016年に始めた教育事業で、県内では同市や海老名市などに開設されており、今回の「Tsubame」で5拠点目。同財団からの助成などを受け、「みやした助産院」(横浜市南区)を母体とするNPO法人「WooMoo」が運営する。

 施設は木造3階建てで、延べ床面積は約111平方メートル。勉強スペースや自由に遊べる場所、キッチンなどを設けた。複雑な家庭環境にある子どもたちが訪れられるよう午前9時半に開所し、さまざまな支援を行うスタッフを配置している。

 同日行われた開所式では、施設代表で同NPO副理事長の広木彩子さんが「子どもたちが飛び立っていくことを信じて、ツバメの巣のようにそっと見守っていける場所でありたい」とあいさつ。同区の高沢和義区長は「連携して子育て支援を進めていく」と話した。

 開所時間は月-金曜日の午前9時半~午後3時半。利用には事前登録と利用料が必要。問い合わせは、同施設電話045(308)9095。

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