台風10号接近による影響で30日午前6時45分ごろ、秦野、伊勢原市境にある国道246号の新善波トンネルの伊勢原側のり面で崖崩れが発生した。伊勢原署によると、通行途中の車両数台が巻き込まれたが、けが人はいなかった。影響で秦野市側の名古木交差点から伊勢原市側の西河内交差点が上下線で通行止めとなった。
トンネルの秦野側では警察官が「土の匂いがする。Uターンを」などと車を誘導。近くの名古木地区では泥水が246号方面に大量に流れ出して道路を茶色に染めていた。近隣の女性は「こんなことは初めて。どうなるのかしら」と不安そうに見つめていた。
弘法山近くの市道でも土砂崩れが発生。木や土砂が道路を完全に覆って寸断していた。混雑する主要道路を避けてきた車がUターンするなど、混乱が生じていた。