鎌倉市役所の深沢地区への移転計画を巡り、市は30日、台風10号の接近に伴い、9月1日に予定していた新庁舎の基本設計委託の公募業者によるプレゼンテーションの公開を取りやめると発表した。プレゼンと審査会は予定通り行われるという。
基本設計委託には4グループが応募。市は業者選定の透明性確保と市民の関心を高めてもらうため、プレゼンの一般公開を計画していた。しかし、台風の影響を考慮し、市民の安全確保を優先するため、公開中止を決めた。
会場も湘南鎌倉医療大学(同市山崎)から市役所に変更し、審査委員や業者の出席もオンラインを併用して実施する。プレゼンの様子は後日、動画をインターネットで配信するといい、選定結果は10月中に公表する。市は「審査委員や業者側の予定を再び調整するのは困難で、動画のライブ配信も(プレゼンの)公平性を損ないかねず、苦渋の決断」と話した。