台風10号に伴う大雨により、31日も鉄道の一部区間で運転が終日見合わせとなったほか、高速道路の通行止めが続くなど、県内の交通機関に影響が出た。
鉄道では、小田急線が大雨により線路脇の盛り土が崩れた影響で伊勢原-秦野間で終日運転を見合わせたほか、東京メトロ千代田線との直通運転も取りやめた。小田急電鉄によると、同区間は9月2日始発からの運転再開を見込んでいる。
JRは31日、東海道線の小田原-熱海間と御殿場線の国府津-御殿場間で終日運休となった。JR東日本やJR東海によると、9月1日は東海道線の小田原-熱海間と御殿場線の国府津-沼津間で始発から運転を見合わせる。
東名高速道路は厚木インターチェンジ(IC)-秦野中井IC間で30日夕方から通行止めが続いた。
秦野、伊勢原市境にある新善波トンネル付近で通行止めが続く国道246号について、国土交通省関東地方整備局と中日本高速道路は31日、代替路措置として、並行する新東名高速道路の厚木南IC-新秦野IC間の通行料を無料にすると発表した。
無料期間は同日午前10時から通行止めが解除されるまでで、対象区間は(1)厚木南IC─秦野丹沢スマートインターチェンジ(SIC)(2)厚木南IC-新秦野IC(3)伊勢原大山IC─秦野丹沢SIC(4)伊勢原大山IC─新秦野ICの4区間。
対象区間を越えて通行する場合は対象区間も含めた通行料金が発生するほか、厚木南IC─伊勢原大山IC、秦野丹沢SIC─新秦野IC間のみの利用についても通行料金が発生する。
自動料金収受システム(ETC)を利用する場合、料金表示器や利用照会サービスなどに利用履歴が表示されるが、通行料金の請求はしないとしている。
国道246号は30日午前6時45分ごろ、市境にある新善波トンネルで入り口ののり面が崩落。名古木交差点(秦野市)-西河内交差点(伊勢原市)間で上下線が通行止めとなっている。