台風10号などに伴い、神奈川県内に発表されていた警戒レベル4相当の土砂災害警戒情報は2日未明までに、全て解除された。一方で県内では同日夕以降、3日にかけて再び大雨となる可能性があるとして、横浜地方気象台は土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水、落雷や竜巻などの激しい突風などに注意するよう呼びかけている。
台風から変わった熱帯低気圧は消滅したが、北日本などに延びる前線が3日にかけて本州付近を南下する見込み。前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込むため、同日夜にかけて大気の状態が不安定になるという。
気象台によると、2日は1時間20ミリ、3日は同30ミリの雨が降る恐れがある。3日朝までの24時間に予想される雨量は、東部の多い所で40ミリ、西部は50ミリ。その後、4日朝までの24時間では、東部、西部ともに100ミリを見込んでいる。
台風などに伴う記録的な大雨の降り始め(8月29日午前6時)からの総雨量は9月2日午前6時時点で、小田原市の537.0ミリが最多。箱根町(466.0ミリ)、海老名市(450.5ミリ)、山北町(450.0ミリ)、平塚市(437.5ミリ)、相模原市中央区(423.0ミリ)と西部を中心に各地で400ミリを超える一方、横浜市中区は201.0ミリ、三浦市では134.5ミリだった。