神奈川県逗子市は11月、税金や保険料、行政の手数料などを現金で支払う窓口となっていた市役所内の指定金融機関の派出所を廃止する。10月から税公金セルフ収納機を導入し、保険料などの支払いから領収書の発行までを完全セルフとすることで約1千万円の経費削減につなげる。市によると、庁舎内の金融機関窓口を廃止するのは県内自治体では初めてという。
これまで市役所1階に指定金融機関の横浜銀行が派出所を設け、住民税や保険料などの現金での支払いを取り扱ってきた。1日平均330万円の取り扱いがあり、年間4万件8億円の収納業務に当たっていた。一方で市は派出所の運営に年間約560万円の委託料を支払っていた。