神奈川県相模原市内で栽培されたイチゴを原料に、市内の醸造所で製造したイチゴワインが完成した。市が国から認定を受けた「さがみはらのめぐみワイン特区」を活用し、「ケントクワイナリー」のブランド名で事業を行う大森(だいしん)産業(同市中央区)が製造したもので、市内のアンテナショップなどで手に取ることができる。
同社は、果実酒などの年間の最低製造数量基準が緩和される同特区(2021年3月認定)を活用し、昨年から同区の醸造所でワインを製造している。同特区では、ブドウだけでなくイチゴやブルーベリー、ユズなど市内で生産される指定された果実を使うこともでき、新たにイチゴを原料としたワイン造りを考案。相模原市園芸連絡協議会いちご部会(さがみはらいちご倶楽部)の農家が生産したイチゴを使用した。
ケントクワイナリー責任者の森山錬一さん(37)は、「イチゴの甘酸っぱい感じの味わいがする。ワインが飲めない人でも飲みやすい」とPRしている。
約350本製造。ハーフボトルでオープン価格。「さがみはらアンテナショップsagamix」(同市南区)やJA相模原市の農産物直売所「ベジたべーな」(同市中央区)などで順次販売する。