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作り手の感性宿る吹きガラス体験 28.29日に「日向石」の歴史や文化学ぶイベント

カナロコ by 神奈川新聞 2024年9月4日 12時10分

 江戸期から昭和期にかけて伊勢原の産業を支えた「日向石」の歴史や文化を学び、吹きガラスを体験するイベントが28、29の両日、厚木グラススタジオ(厚木市妻田北)で行われる。担当者は「石の歴史や文化に加え、作り手の感性が宿る特別な作品を作り上げてほしい」と参加を呼びかけている。

 日向石は1300万~1150万年前の火山噴火でできた凝灰岩の石材で、伊勢原市日向地区で採掘される。優れた耐火性や柔らかな風合い、建築石材としての優位性などが評価され、生活用具や建築材として昭和中期まで重宝された。現在は安価な外国産の石材やコンクリートなどに押され、あまり見られなくなったという。

 先人が築き上げた日向石のある街の景色や文化を継承しようと、2019年に若手の建築士と石材店主が民間プロジェクトを立ち上げ、体験ツアーや商品開発などを行ってきた。今回は文化庁の補助事業を活用し、日向石加工時に発生する粉をガラス制作に活用した「日向石ガラス」を、皿やグラスなどに加工する。

 参加費5千円(作品は後日郵送)。両日とも午前と午後の部があり、小学4年生以上が対象で定員32人(先着順)。今月15日締め切り。問い合わせは、担当の荻野さん電話080(3413)9025。

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