神奈川県真鶴町を拠点に創作活動を行った洋画家中川一政(1893~1991年)の作品を展示し、近年は赤字運営が課題となっていた町立中川一政美術館(同町真鶴)を巡り、小林伸行町長は4日、中川単独の美術館ではなく、それ以外の作家の作品も展示していく運営方針を示した。
この日開かれた町議会定例会本会議で、加藤龍氏(未来のカタチ)の一般質問に答えた。
小林町長は「他の作品も町の裁量で展示し、さまざまな企画展を行うことができるようにする考えがある」と運営の見直しに意欲を見せた。旅行代理店への営業やタイアップ型の企画展の開催、寄付の受け付けの拡大も図るとし、「観光集客施設として町内に経済的な還流をもたらし、利益を増やす必要がある」と強調した。