富士ソフト(横浜市中区)の買収を計画する米投資ファンドのKKRが、株式公開買い付け(TOB)の前倒しを決めた。米投資ファンドのベインキャピタルも富士ソフトに対してTOBを提案する方針で、争奪戦の様相が高まっている。
KKRは4日夜、9月中旬に想定していたTOBの開始を5日にすると発表。日本における外国為替や外国貿易法の手続きや対応が完了するめどがついたことから前倒しを決めたという。期間は10月21日までを予定している。
買収額は5600億円規模で、買い付け価格は1株あたり8800円と変えない。TOBが成立すれば、富士ソフトは上場廃止になる。