茅ケ崎市の市民団体「九条の会・ちがさき」は6日までに、主催イベントへの後援を市に求めたが承認されなかったとして、市に対して後援名義不承認決定の取り消しと、精神的苦痛を受けたとする同会の構成員19人に1人当たり5万円の支払いを求める二つの訴訟を横浜地裁に起こした。
イベントは昨年9月に市内で開催された「平和を願う講演と音楽のつどい」。訴状などによると、同会は上西充子・法政大教授の講演やフォークシンガー小室等さんの音楽演奏などのイベントを企画し、同5月に市に後援名義の使用を申請したが、「関連要綱に該当しない」と同6月に不承認となった。同8月にはこれを不服とする審査請求を行ったが、今年2月に「（対象の企画が開催された）9月9日が経過した」「不適法」などとして請求が却下された。
同会は2010年4月から16年10月まで、市の後援を受け講演や音楽、映画上映などのイベントを計5回開催した。しかし、19年以降はすべてのイベントの後援申請が不承認とされている。