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自動車部品大手の独ボッシュ、横浜・都筑に新本社 区民文化センターも併設 日本で最大規模の投資

カナロコ by 神奈川新聞 2024年9月6日 22時50分

 自動車部品大手ボッシュ(横浜市都筑区)は6日、新本社と敷地内に建設を進めていた同区民文化センターなどの完成に伴う記念式典を開催した。新社屋の投資額は約390億円と、同社が日本で行う投資としては最大規模。グループでは本拠を置く独も含め初の公民連携事業となる。新拠点で開発体制強化により未来のモビリティー形成を目指し、継続的な地域貢献を果たしていくという。

 日本法人のクラウス・メーダー代表は「ボッシュにとって、日本は大きな市場で重要。(本社移転と集約に伴い)部署をまたいだ協業が促進され、研究開発体制の強化も見込める」と力を込めた。

 今年5月に稼働した新本社は、約2千人が働いている。約2キロ先の同区牛久保には、同社の既存の研究開発施設があり、これら2拠点に、日本法人における4割の従業員が集まる。

 新社屋は地上7階、地下2階建てで、延べ床面積は5万3千平方メートル。実験、研究施設を備え、東京や横浜に点在していた車両制御や自動運転、コネクテッドサービスといった自動車関連事業の8拠点を集約した。

 タニア・リュッカート日本担当役員は「公民連携プロジェクトで建設された新本社は、日本における113年の歩みを継続することを体現する」と語った。

 1階エントランス部分は一般開放し、市民が利用できるカフェも営業。同社製品も展示している。

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