横浜ゆかりの歴史作家・吉川英治(1892~1962)の記念碑が、地域住民らの有志によって建立された。吉川が幼少期を過ごした横浜市南区に完成した碑には、生い立ちや功績が刻まれている。7日に除幕式が行われ、同会代表を務める作家の伊東潤さん(64)は「後世に吉川先生を残したい」と思いを語った。
吉川は「宮本武蔵」や「三国志」など歴史を描いた大衆小説を執筆し、戦前戦後に活躍した小説家だ。「新・平家物語」は第1回菊池寛賞を受賞し、1962年には「私本太平記」で毎日芸術大賞を受賞。後のこの賞金を基金に吉川英治文学賞を創設した。
記念碑を建立したのは吉川が育った地域の住民ら約40人でつくる「吉川英治友の会」。