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リニューアルしたポンパドウル元町本店 一番のポイントは新設オーブン

カナロコ by 神奈川新聞 2024年9月8日 11時45分

 国内に70店舗以上のパン店を展開するポンパドウル(横浜市中区)。その第1号店として1969年に開業した元町本店(同)が今月3日、リニューアルオープンした。独自に開発したオーブンを使い、いつでも焼きたての“最高のパン”を追求する。

 改装は実に30年ぶり。一番のポイントは、地下1階の工房に新設したオーブンだ。コロナ禍を経て冷凍技術が発達したが、同社が着目したのは解凍方法。冷凍したパンを焼きたての状態に再現するというオーブンを昨年、開発した。

 「店頭のパンがなくなっても、解凍して数分後には陳列できる」と三藤貴史社長(43)。フードロスの削減につながるほか、原材料費の高騰や人手不足にも対応しているという。

 創業時、パンは工場での大量生産が主流だったが、創業者・三藤喜一氏はあえて多品種少量生産の店を開くこととした。1号店の立地として選んだのが、おしゃれな街の代名詞とされていた元町。ヨーロッパから職人を迎え入れ、工房を併設した店で、粉から仕込むパン作りを始めた。「最高のパンを、最高の場所、最高のサービスで提供する」─。当時の思いは、今に受け継がれている。

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