台風10号に伴う記録的大雨で斜面が崩落し、通行できなくなった国道246号の新善波トンネル(秦野、伊勢原市境)が9日午前6時、復旧した。対面通行が可能になり、東名高速道路と新東名高速道路の一部区間で実施していた無料措置は終了した。
国土交通省関東地方整備局横浜国道事務所によると、8月29、30日の大雨で、伊勢原側の入り口付近の斜面が3カ所崩落した。
当初、復旧までに2週間程度かかる見込みだったが、無人重機を導入し、県内外の建設作業員が昼夜を問わず作業するなどした結果、工事が想定より早く進んだという。
ただ、のり面の本格工事は完了しておらず、同トンネル近くに新設した雨量計で1時間当たり50ミリ、連続雨量160ミリに達した場合は通行を制限するという。
現場を最初に通った女性は、影響で秦野市内のコンビニに出勤できなくなっていた。久しぶりの通勤に「通行止めになったことで改めて大事なトンネルだと気づいた」としみじみ語った。
秦野市内に住む40代男性は「2週間と言われていたのに、1週間で復旧したのはすごい」と驚いた様子だった。