60年前に大和市上草柳で起きた米軍機墜落事故の慰霊祭が8日、事故現場で行われ、関係者約30人が参列した。市民が巻き込まれた悲惨な事故の記憶を風化させないため、事故から50年を契機に結成された住民らの実行委員会が毎年開催している。
慰霊祭は、地元の善徳寺僧侶による読経が行われる中、参列者が木碑に手を合わせて焼香した。実行委の共同代表で市議の大波修二さんは「昨年11月に墜落事故を起こした米軍の輸送機オスプレイが飛行を再開し、在日米海軍厚木基地(大和、綾瀬市)にも飛来している。60年が経過しても危険と隣り合わせの暮らしは変わっていない」とあいさつした。