頬が赤くなるのが特徴で「リンゴ病」と呼ばれる感染症「伝染性紅斑(こうはん)」の患者が増え、川崎市は10日、市内に流行発生警報を発令した。今年第36週(9月2~8日)の小児科定点医療機関当たりの患者報告数が2.19人となり、警報の基準とされる2.00人を上回った。同市の警報発令は2018年6月以来、6年ぶりという。
伝染性紅斑は、ヒトパルボウイルスB19が病原体で、せきやくしゃみなどで感染。10~20日後に両頬に赤い発疹ができる。就学前後の子どもが多いが、妊婦が感染すると、胎児の組織などに液体がたまる「胎児水腫」や流産の恐れもある。
市は「発疹が出るころにはほとんど感染力はなくなっている。日頃から注意してもらいたい」としており、手洗いやうがいの敢行を呼びかけている。