「世界一過酷なレース」とも呼ばれる障害物競走「スパルタンレース」の世界選手権が8月、中国・河北省で行われ、キッズ部門(12~14歳)で横浜市保土ケ谷区在住の中学1年白井清流選手(12)が優勝した。日本人選手が同選手権で優勝するのは初めてで、「これまでの練習の積み重ねが自信となり、レースに臨めた」と笑顔を見せた。
スパルタンレースはアメリカで2010年に誕生した身体能力の高さを競う障害物競走。日本では17年に国内大会が初開催され、年々競技人口が増えている。
ジャングルジムやアスレチックで遊ぶのが好きだったという白井選手が同レースを知ったのは約2年前。「ユーチューブで元格闘家が挑戦しているのを見て面白そうだと思った」のがきっかけだった。東京都稲城市にある同レースの練習ができるジムに通うほか、超高層ビルなどの階段を駆け上がるスポーツ「ステアクライミング」の練習を行ったり、自宅に自転車型トレーニング器具を設置したりして、日々トレーニングに励んできた。