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鎌倉・鶴岡八幡宮で流鏑馬練習中に落馬事故、16日の神事中止 29歳男性が頭や首を強く打ち重体

カナロコ by 神奈川新聞 2024年9月15日 15時19分

 15日午前5時55分ごろ、神奈川県鎌倉市雪ノ下の鶴岡八幡宮で「流鏑馬(やぶさめ)神事の練習中に落馬した」と119番通報があった。茨城県守谷市の男性会社員(29)が落馬の際に頭や首を強く打つなどして意識不明の重体。八幡宮は16日の例大祭に予定されていた流鏑馬神事を中止にすると発表した。

 県警鎌倉署と八幡宮によると、例大祭で神事を奉納する予定だった弓馬術団体が早朝の境内で練習していたところ、男性が馬から落ちた。馬が暴れたり、転倒したりした様子はなかったという。

 15日の神幸祭(しんこうさい)のみこしの渡御でも神職が神馬に騎乗する予定だったというが、急きょ取りやめとなった。流鏑馬神事では3人の射手が技を披露するが、八幡宮は「安全上、同じ事故が起こる可能性は厳に慎まなければいけない」と中止に理解を求めた。

 流鏑馬は疾走する馬の上から矢を的に射る儀式。例年多くの観光客が訪れる八幡宮の流鏑馬神事は、鎌倉時代に成立した歴史書「吾妻鏡」に武士たちが源頼朝の前で流鏑馬を披露した記録があり、800年以上の歴史を持つとされる。

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