小田急電鉄(東京都)は19日、「輪軸」の組み立て作業で、測定する圧力が目安値を超えたものが全4394本(1032両)中、約4.2%の186本あったと発表した。
関東運輸局からの通達を受け、12日から14日まで点検を実施。目安を超えた車軸は日本産業規格(JIS)で定められた基準値を平均で約3.8%、最大で約32.0%上回っていた。同社は「16日までに該当の車軸と車輪の臨時検査を行い、安全性を確認できた」とし、現在は通常通り運行を続けている。改ざんなどの不正もないという。
同社には目安値の下限を下回った際の作業マニュアルはあるが、今後、上限を超えた際のマニュアルも制作するとしている。担当者は「いま一度、社内規定値など見直していきたい」と話している。