神奈川県高校野球秋季大会(県高野連主催、神奈川新聞社など後援)は、21日にベスト8を懸けて4回戦8試合を行う。
ここまで、今夏の神奈川大会8強のシード校のうち桐蔭学園、桐光学園が敗退。公立では横浜清陵、横浜商(Y校)が勝ち残った。
夏の甲子園出場の東海大相模は、3回戦で左腕浜岡を軸とした川和に3―2のサヨナラ勝ちと苦戦。4回戦も好左腕芦川を擁する立花学園と対戦し、目が離せない。
夏準優勝の横浜は、多くの選手を試しながらここまで盤石。村田浩明監督は「4回戦ではチームの形を」と話しており、好素材の1年生と夏の経験を持つ2年生を融合した先発メンバーに注目が集まる。相洋に競り勝った湘南工大付はどこまで食らいつけるか。
日大藤沢―慶応も注目カード。日藤は大型右腕三宿ら投手陣に加えて2試合連続2桁得点と打線が活発。慶応は3回戦は横浜創学館に1点差と苦戦したが、メンバーのコンディションが徐々に整ってきた。
このほか、夏のバッテリーが残る武相は打線好調のY校と、2試合コールド勝ちの向上は厳しい組み合わせを勝ち上がってきた湘南学院と、初戦の2回戦を逆転サヨナラ勝ちで制した横浜隼人は藤嶺藤沢と対戦する。
桐蔭を下した三浦学苑は夏に第2シードを獲得した清陵と、桐光を破った藤沢翔陵は2回戦で敗退した夏の雪辱に燃える平塚学園とぶつかる。
今秋に神奈川で開催される関東大会には上位3校が出場できる。県大会で優勝すれば「スーパーシード」とも言われる有利な組み合わせになる。準々決勝は1週間空いた28、29日に行われる予定で、各チームとも日程的には楽。投手陣を中心に接戦に持ち込めれば、どのチームにもチャンスがある。