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ペットボトルを再資源化し、ペットボトルに 神奈川でも取り組み広がる

カナロコ by 神奈川新聞 2024年9月21日 11時20分

 使用済みのペットボトルを原料にして再びペットボトルを製造する「水平リサイクル」の取り組みが神奈川県内の自治体で広がっている。ペットボトルは衣類や食品トレーにリサイクルされることが多いが、使用後は大部分が焼却処分されることが課題だった。飲料メーカーと協力し、ペットボトルとして繰り返しリサイクルすることで資源化の輪を途切れさせない狙いがある。

 17日に開成町役場で行われた町とサントリーグループとの協定締結式。サントリーホールディングス・サステナビリティ経営推進本部の西脇義記副本部長は「協定を機に自然環境を守るための取り組みを両者で進めていきたい」と強調した。

 町は2025年4月から収集した全ての使用済みペットボトルを原料として有償提供。粉砕・洗浄して再資源化し、同グループの工場で飲料容器として使用する。町は昨年約50トンを収集しており、500ミリリットルペットボトル約250万本の原料になるという。山神裕町長は「町民にペットボトルは資源だと改めて認識してもらういい機会になる」と話している。

 同グループは30年までに全てのペットボトルの原料をリサイクルか植物由来とすることを目標に掲げている。すでに21年から国内100以上の自治体とペットボトル提供に関する協定を締結。県内では開成町をはじめ、綾瀬、藤沢、川崎市、箱根、愛川町の3市3町と同様の協定を結んでいる。

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