自民党総裁選(27日投開票)に立候補している小泉進次郎元環境相(衆院11区)は21日、公約に掲げた「解雇規制の見直し」について、再就職までの生活支援を制度設計に組み入れることを検討すると明らかにした。「働く人にはより安心感が出ると思う」と述べた。東京都内の選挙対策本部事務所で記者団の取材に答えた。
企業が整理解雇を行う際には四つの要件が求められ、そのうちの一つに解雇回避の努力を尽くすことが義務付けられている。従来は余剰人員の配置転換や出向などが求められてきたが、公約ではリスキリング(学び直し)や再就職支援を企業に義務化する法改正を掲げている。
小泉氏はリスキリングを受けている転職希望者らと視察先での意見交換を踏まえて「失業(保険の)給付を受けるまでどうするか、というときに生活支援を位置付けることは十分ある」と語った。
党総裁選で有力視される小泉氏の勝機について、記者団が米大リーグ、ドジャースの大谷翔平が史上初の「50本塁打、50盗塁」を記録したことにちなんで問おうとすると、質問を終える前に小泉氏が「勝敗の行方は50─50(フィフティー・フィフティー)です」と即答する場面もあった。