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高校生から70代まで…音楽を愛する愛川の「若者たちの音楽祭」 12月に14組が熱演へ

カナロコ by 神奈川新聞 2024年9月22日 14時0分

 神奈川県愛川町が主催し、公募形式で若者世代を中心にしたバンドが個性豊かな音楽を披露する「若者たちの音楽祭」が10年目を迎えた。今年は26組が応募し、審査を通過した14組が出演する。新たに設けた「オーバーエージ枠」では、平均年齢70代のバンドも登場。入場無料で12月15日に町文化会館ホール(同町角田)で開催される。

◆ライブハウスのない町に「発表の場を」

 同音楽祭は2015年、町の発足60周年を記念して初めて開催され、18組が出演。好評だったことから、継続して開催されることになった。

 町内にライブハウスなどがなく、小野澤豊町長は「当時、若者世代から『音楽を発表する場がない』という声が出ていて、『若者たちの音楽祭』を開催することになった」と振り返る。

 だが、新型コロナウイルス禍で20~22年の3回はホールでの開催ができず動画配信のみに。4年ぶりに観客を入れての開催となった昨年から、出演者の地域要件なども取り払って門戸を拡大。その結果、今年は過去最多レベルの26組の応募があった。

 出演する14組のうち高校生主体が5組(県立愛川高校3組、県立厚木西高校2組)、社会人が6組、さらにオーバーエージ枠に3組が決まった。

◆外国につながるメンバーも

 愛川高の現役とOBでつくる「2/5(ごぶんのに)」は、全員が外国につながりのあるメンバー。「音楽はどんな言葉で演奏されても、世界中すべての人が理解できる普遍的な言語」がモットー。

 オーバーエージ枠の「爺(じい)チャーズ」はベンチャーズのコピーバンド。「ぜひ若者たちに聴いてもらい、じいさんたちのパワーを感じていただければ幸い」とコメントした。

 事務局を務める町スポーツ・文化振興課では「音楽に興味のある小さい子どもにも生の音楽に触れられる、いわば音楽の『入り口』。幅広い層の人たちに聴いてもらいたい」と呼びかけている。

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