任期満了に伴う伊勢原市長選が22日投開票され、元市議の萩原鉄也氏(57)=自民、立民党推薦、公明党総支部推薦=が、飲食店経営の阪本純太郎氏(48)との無所属新人同士の一騎打ちを制し、初当選を決めた。
市長を3期12年務めた髙山松太郎氏の引退に伴い、選挙戦では市政の継承が主な争点になった。小田急線伊勢原駅北口の再開発事業などを巡って両氏が舌戦を展開した。
萩原氏は歯科医師の経験から、健康寿命の増進と「日本一の健康都市いせはら」実現を公約とし、子育て世代の環境改善やインフラ整備の推進などを掲げた。政党相乗りに加えて市内企業や団体などから幅広く支援を得て、組織戦を展開した。
阪本氏は公共施設の老朽化などをこれまでの市政が積極的に着手しなかったとして「潜在的な財政難」を指摘。政党や団体の支援を受けない「市民派」で、財政再建やにぎわい創出などを掲げて草の根運動を展開したが及ばなかった。
投票率は32.61%で、前回(2020年)の36.50%より3.89ポイント下回り、過去最低となった。当日有権者数は8万3893人(男4万2590人、女4万1303人)。