箱根・仙石原の「仙石原すすき草原」で、秋の訪れを告げるススキが見頃を迎えている。日差しを受けて白銀色に光る様子に、訪れた観光客やカップルらは眺めたり、写真を撮ったりして楽しんでいる。
同所は台ケ岳(標高1045メートル)の裾野に広がる約18ヘクタールの草原で、「かながわの景勝50選」に定められている。町観光課によると、穂が満開になるのは10月中旬~下旬ごろで、その後は穂や茎が黄金色に染まり、11月上旬まで見頃という。
雨雲が去り晴れ間がのぞいた25日には、綿毛を付けた無数の花穂が秋風で一斉になびいていた。横浜市青葉区から訪れた丸山喜久雄さん(82)は「夏の暑さがずっと続いていたが、初めて秋らしさを感じた。すごくきれいだ」と目を輝かせていた。