過去最多の9人が出馬した自民党総裁選は27日に新総裁が選出される。1回目の投票でどの候補者も過半数を獲得できず、上位2人による決選投票が確実視されている。小泉進次郎元環境相（衆院11区）と高市早苗経済安全保障相、石破茂元幹事長の3人が上位を争う中、各候補者は26日、勝敗の鍵となる国会議員票のさらなる上積みを目指して疾走した。
「投票箱が閉まるまで分からないのが選挙。気を引き締めて決勝（決選投票）に残り、勝利をつかめるよう最後まで頑張りたい」
小泉氏は東京都内の選挙対策本部事務所で記者団に意気込みをこう語った。対応を決めていない議員らに支援を求め、有力者らとの面会を重ねた小泉氏。「一人一人と誠心誠意込めて向き合い、『応援するよ』という声も受けて心強く思う」と手応えを明かした。
一方、今回が3度目の挑戦で同じ県内地盤の河野太郎デジタル相（15区）も、態度を固めていない議員らに直接電話をかけるなどして働きかけを強めた。都内で記者団に「河野新総裁のもと、国民から信頼をしっかり取り戻せるよう頑張りたい」と意欲を見せた。所属する麻生派の会長・麻生太郎副総裁から支持を取り付けている認識かと問われ「もちろん」と即答した。