自民党総裁選の投開票を迎えた27日、立候補している、ともに神奈川県選出の小泉進次郎元環境相(衆院11区)と河野太郎デジタル相(15区)は早朝から勝敗の鍵を握る国会議員票の上積みに向けた最後の働きかけや公務などに当たった。
小泉氏は午前中、議員に支援を求める電話をかけたり、直接あいさつに回ったりして過ごした。「まだ時間がある。なんとしても勝利したい」とのコメントを発表。「一人でも多くの議員に自民党を改革し、ともに国民のために働きたいと思ってもらえるように、最後の最後まで誠心誠意、思いを伝え続ける」とした。
一方、河野氏は同日朝、岸田政権で最後となる閣議の後、オンライン会見に臨んだ。投開票当日を迎えた心境を問われ、「勝利を目指して最後までしっかりと政策を訴えて頑張ってまいりたい」と述べた。
所属する麻生派の会長・麻生太郎副総裁が河野氏支援を表明しているにもかかわらず、高市早苗経済安全保障担当相を支持する意向を固めたとする一部報道の受け止めを問われると、「そういうことは私はまったく聞いていない。私の決起集会にも出席予定と聞いている」と回答。「出馬会見以来、政策を訴え続け、共感をしてくれる党員並びに議員の皆さんが私に投票してくれると思っている」と言葉をつないだ。
さらに、「こういう報道は選挙妨害であり、政治不信を招く要因だ。マスメディアに対する信頼性が損なわれることになる。報道には気をつけていただきたい」と注文を付けた。