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横浜・菊名の老舗洋食店「サン・ロード」が閉店 マスターとシェフが二人三脚、半世紀の歴史に幕

カナロコ by 神奈川新聞 2024年9月27日 19時22分

 横浜市港北区の菊名駅近くで半世紀にわたり地域住民から愛されてきた老舗洋食店「サン・ロード」が27日、閉店した。特製ソースが決め手のナポリタンやハンバーグステーキなど“名店の味”にファンも多く、幅広い世代でにぎわっていたが、マスターと二人三脚で歩んできたシェフの体調不良などを理由に、のれんを下ろす決断をした。

 店は1974年にマスターの吉田修一さん(78)が自宅を改築して創業。飲食店がひしめき合う駅前で「他店と違うことをしたい」と思い立った吉田さんは、ランチを300円で提供して評判を呼んだという。

 ドレッシングやマヨネーズは手作りにこだわり、精肉は吉田さんの口に合った物しか使わなかった。近年は「昭和レトロ」ブームで若者からも人気を集め、老若男女を問わず、店内はにぎわいを見せていた。

 今年11月に創業50年の節目を迎える予定だったが、吉田さんの40年来の相棒で、シェフの杉崎暁さん(64)の病気が分かり、体調の悪化に伴って閉店を決めた。吉田さんは「シェフには感謝しかない。彼がいなかったらここまで来られなかった」と振り返った。

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