2連敗中のJ1湘南は28日、ホーム鹿島戦(午後7時・レモンS)に臨む。1試合少ない18位磐田と勝ち点32で並んでおり、残留へ向け後がない状況。山口智監督(46)は逆転負けした前節を「本当にもったいない試合だった」と振り返り、「そこを埋めるには習慣、意識のところ。厳しさを持ちながら、勝てていない現状や今の順位に危機感をもってやっていかないといけない」と引き締めた。
22日のC大阪戦は立ち上がりから攻勢を強めて、FW鈴木章がMF阿部のFKに頭で合わせて狙い通りに先制。だが、前半21分、24分の連続失点が潮目を変えた。
「いい試合だったと思うが前半の2失点で勝負が決まった。隙を見せたらやられるということを学習しないといけない」と指揮官。ただ、セットプレーからの得点は明るい材料で、「取りたい時に取れた。失点するまでは表現したい形が出せた」とも言った。
勝負を分けた一瞬の隙。次節の鹿島もまた見逃してくれない試合巧者だ。相手は天皇杯から中2日でコンディション面では分がありそうだが、「天皇杯で敗れたことで反骨心も出してくると思う。常勝チームに対して僕らは受けて立つというレベルではない」と死力を振り絞る気構えだ。
「鹿島さんは一つの負けに対してサポーターも含めチームとして反骨心を出せる。根底に変わらない強さがあるので注意が必要」と山口監督。土壇場の執念はベルマーレの真骨頂でもある。相手を上回る反骨心で迎え撃ちたい。