秋の風物詩ヒガンバナが神奈川県伊勢原市の日向地区で見頃を迎えた。「かながわ花の名所100選」に選ばれる同地区には連日、里山を赤く彩る風景を楽しもうと県内外から多くの散策客が訪れている。
年5回の草刈りなどで景観を維持するNPO法人いせはら花のまちネットワークの渡会庸夫理事長によると、今シーズンは夏の酷暑の影響で開花が1週間から10日ほど遅れている。同法人が管理する休耕田では10月初旬ごろまでは楽しめるといい、のどかな田園風景に広がる白いヒガンバナとの対比や、赤のサルビアとの競演を多くの人がカメラに収めていた。
渡会理事長は「見る人と育てる人が協力していかないと、この風景は維持できない。手を取り合って守っていけたら」と話していた。
神奈川県の小田急線伊勢原駅北口から「日向薬師」行きバスで終点下車。