日米和親条約締結170周年を記念し、日本の外交のルーツを紹介する特別展「外国奉行と神奈川奉行 幕末の外務省と開港都市」が横浜開港資料館(横浜市中区)で開かれている。幕末の外交記録や開港直後の横浜の様子などが分かる写真、文書など約150点が並ぶ。
日米和親条約により開国した日本の外交役として、1858年に設置された外国奉行の集合写真や日記、外交文書の草案などを展示。日米修好通商条約締結の交渉を担ったタウンゼント・ハリスの肖像写真を国内で初めて公開するほか、開港前の横浜を描いた絵図も同館で初公開する。
同館の担当者は「海外との関係が大事な時代において、日本の外交のルーツを考えるきっかけにしてほしい」と来場を呼びかけている。
外国奉行をテーマにしたPart1は10月20日まで、県の前身となる神奈川奉行をテーマにしたPart2は同月26日から11月24日まで開催。観覧料は一般500円、小中学生と市内在住の65歳以上250円。午前9時半~午後5時(入館は同4時半まで)。月曜休館。問い合わせは同館電話045(201)2100。