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相模原で作業員2人が流される事故、異常知らせる点灯なかった可能性

カナロコ by 神奈川新聞 2024年10月1日 22時10分

 相模原市中央区で9月19日に、下水道管(雨水管)の耐震化工事を行っていた作業員の男性2人が流され行方不明になった事故で、作業の当時、異常事態を知らせる赤色回転灯が点灯していなかった可能性があることが、市への取材で分かった。市は今後、事故を検証するチームを立ち上げる。

 事故は、同区光が丘1丁目付近の工事現場で発生した。市によると、業者が作成して市が承認した施工計画書には、安全対策として、異常事態が発生した場合には回転灯を使用して下水道管内の作業員に知らせると記載されていた。

 市の担当者によると、業者は、当時回転灯が点灯していた記憶はないと話していたという。市は、下水道管内に回転灯が設置されていたものの、点灯しなかった可能性があるとみている。

 業者は事故が発生した日の、午前と午後のいずれも工事開始前に気象情報を確認し、施工計画書に照らして問題ないことを確認した上で工事を行っていた。

 同区では同日午後4時半過ぎまでの1時間に33.0ミリの雨が降り、相模原市などに大雨注意報が発表されていた。

 同月22日には、同市南区の相模川で、身元不明の男性2人の遺体が発見されている。

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