浅尾慶一郎環境相(参院神奈川選挙区)は4日、初めての閣議後会見に臨み、旧安倍派など裏金(不記載金)事件で処分対象となった議員らを巡り、「けじめ」の一環として国庫への返納を挙げ「私ならそうする」と対応を促した。
石破茂首相(党総裁)は衆院選での公認可否などを判断するため、処分された議員を中心に面談を調整している。これに先立ち閣内から具体的な対応を求めた格好だ。
浅尾氏は「党としての処分は終えている」との認識を示した上で、旧安倍派などが政治団体を解散していないことを前提に「個々の議員からの団体(派閥)への返金は可能。そうやって集まったお金を国庫へ返納することもできる」などと手続きを説明した。
自身が旧みんなの党の代表として解党作業を行った際に14億円余の政党交付金を国庫返還したことを引き発言。会見では総裁選で支援した河野太郎前デジタル相(衆院神奈川15区)とともに「不記載金の国庫返納によるけじめ」を主張していたことを踏まえ「考え方に変わりがないか」と問われた。「自主的なけじめのつけ方だ。私ならそのようにする」などと回答した。