勝ち点35で暫定17位のJ1湘南は6日、アウェー東京V戦(午後4時・味スタ)に臨む。MF田中聡(22)は「上位にいるチームだし、前回負けている。勝ちたいしすごく楽しみな試合」と意気込んだ。
前節の鹿島戦(9月28日)は新潟戦の反省を生かし3―2で勝ち切った。「(新潟戦は)守備のプレスが甘かったし、ボールを奪いに行くところだったり、スライドだったりという根本的な部分を監督からも徹底的に言われていた」と田中。失点は目立つものの、下降気味だったチーム状態は再び上向きつつある。
「得点のシーンも何人もの選手が関わった。最後の質も高くなっている」。勢いをもたらすのは自らを含めた若手の躍動。「みんな自信を持ってプレーできている。状態が良い選手は使われるし、若手に限らず練習で示せている」と成長を感じ取る。
対するヴェルディは現在6位で、「全員がハードワークするし、実直に戦うチーム。コツコツやっているのは見習わないといけないところがある」と山口監督。攻撃面での意識の共有に手応えをつかみつつ、「だからこそ守備の安定感、粘り強さが必要。そこを表現しないといけないゲームになる」と引き締める。
自動降格圏との勝ち点差は3で依然サバイバルレースの渦中にある。「前日まで誰が出るか分からない状況でいい競争がある。みんな結果を出しているので、自分も負けてはいけない」と田中。その闘争心が窮地を脱する原動力になる。