国民スポーツ大会第5日は9日、佐賀県嬉野市中央体育館などで行われ、神奈川勢はレスリング少年男子フリースタイル71キロ級で滝沢勇仁(慶応)が頂点に立った。
慶応の滝沢は「高校最後で初の全国優勝。全てを込めたのですごくうれしい」と喜びをあらわにした。
慶応大生との練習で培った組み手さばきがさえ渡った。前半1分に相手を押し出して1点を挙げ、後半終盤にはタックルから相手を倒し4点を追加して8得点した。
1年の2月から右脚半月板損傷で半年以上競技から離れた。「知り合いの活躍を遠くで見ることしかできない」もどかしさにもめげず、上半身のトレーニングに打ち込んだ。「(準優勝した)インターハイと同じ場所で今度こそ優勝できた。3年間の努力が報われた」と万感の思いを語った。