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【衆院選2024】甘利氏「13期目の新人として」…立候補予定者、事実上の選挙戦スタート

カナロコ by 神奈川新聞 2024年10月9日 22時50分

 石破茂首相は9日、衆院を解散し、15日公示、27日投開票の衆院選に向けて事実上の選挙戦がスタートした。解散から投開票まで18日間の“短期決戦”。自民党派閥の裏金事件で政治不信が広がる中、神奈川県内の立候補予定者は自らの選挙区へと駆けだした。   

 「明鏡止水の境地。これだけ歩いたのは久しぶりだからね」。自民の甘利明元幹事長(比例南関東)は解散を迎えた心境を問われ、選挙区での支援の広がりを冷静に受け止めた。前回選で敗北を喫し、地盤の13区から新設の20区へと国替えになるが「13期目の新人として挑む」と語った。

 党本部では菅義偉副総裁(2区)や小泉進次郎選対委員長(11区)の立ち会いの下、石破首相(党総裁)が公認証を交付。党県連が比例重複を見送り小選挙区のみで公認申請した中山展宏氏(比例南関東)は「小選挙区の議席獲得にまい進する」と前を見据えた。

 「政治とカネ」の問題を巡り、党政治刷新本部の座長として政治資金改革の自民案づくりに携わった鈴木馨祐氏(7区)は今任期を振り返り「理想と現実との折り合いをつける大変さを学んだ」とし、「選挙戦を通して党への厳しい声を受け止め、対話も重ねたい」と抱負を述べた。

 一方、立憲民主党からは「裏金隠し解散だ」(野田佳彦代表)と批判が相次いだ。県連代表の青柳陽一郎氏(比例南関東)は「党利党略で、自分自身の延命と思わざるを得ない」と解散に踏み切った首相を酷評。「国民の皆さんを信じて選挙戦を戦う」と付言した。

 後藤祐一氏(16区)は裏金問題の真相解明がなされぬままの解散に「岸田前首相、石破首相でも裏金をなくせないのなら政権交代するしかない」と強調。「立憲民主党が政権を担ったら、どういう社会に変わるのかを強く訴えていく」と意気込んだ。

 日本維新の会県組織幹事長の浅川義治氏(比例南関東)はUFO超党派議連の発足などにも尽力。「自民の不祥事で行き場を失った保守層の受け皿に維新がなる」と党の躍進を誓った。

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