東急(東京都)、日本将棋連盟(同)など4者は9日、プロ棋士から将棋を学べる将棋教室ラボを横浜市青葉区にある東急関連施設で開校した。東急が同ラボを設置したのは全国初。
同ラボでは、将棋の棋力向上とともにプログラミング的思考などが身に付き、「正解がない問いを、考える力」が育まれるかなどを検証する。10月から12月の3カ月間に全11回の授業とイベントを実施。同連盟所属の棋士などが講師を務める。対象は抽選で選ばれた小学3年生12人。
開校場所は、共創スペース「WISE Living Lab(ワイズ・リビング・ラボ)さんかくBASE」。東急によると、青葉区エリアは中学受験率や教育水準が高いため、開校を決めたという。
初日のこの日、児童たちは身を乗り出しながら、興味津々に教材に取り組んでいた。担当者は、「子どもたちには自らが疑問を見つけ、考える力を身に付けてほしい。検証がうまくいけば、事業化を進め、東急沿線に施設を増設していきたい」と話している。