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2019年「東日本台風」から5年 記録的な雨量、初の「大雨特別警報」…温暖化で高まる危険度

カナロコ by 神奈川新聞 2024年10月13日 12時0分

 神奈川を含む関東や東北などの13都県で120人以上が犠牲になった2019年10月の台風19号(東日本台風)の上陸から、12日で5年となった。同台風では警戒レベル5相当の大雨特別警報が神奈川県に初めて発表され、箱根町の総雨量が千ミリを超えるなど記録的な大雨となった。

 関東甲信地方の雨量は地球温暖化の影響で10%ほど増加したと分析されているが、温暖化がさらに進むと、台風の危険度が一層高まる恐れが大きい。

 19年10月6日に発生した台風19号は小笠原近海を北上し、12日午後7時前に大型で強い勢力で伊豆半島へ上陸した。関東地方を通過し、13日未明には東北地方の太平洋沖へ抜けた。

 被害が甚大だったことから、後に気象庁が「令和元年東日本台風」と命名。気象庁気象研究所などの解析によると、関東甲信地方に降った雨の総量は1980年以降の気温や海面水温の上昇で10.9%、工業化以降(1850年以降)の気温上昇などの影響で13.6%増加していたという。

 大雨特別警報が発表されたのは、県西部の13市町村(相模原、小田原、秦野、厚木、伊勢原、南足柄、大井、松田、山北、箱根、湯河原、愛川、清川)。神奈川に特別警報が出されたのは、この時が唯一だ。

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