首都圏で「闇バイト」で集められた男らによる強盗事件などが相次いでいることを受け、神奈川県警は15日、横浜市中区のブランド品販売・買い取り店「ロデオドライブ横浜関内店」で対処訓練を行った。従業員や警察官ら約35人が参加し、発生時における適切な対応の仕方を確認した。
訓練は覆面姿の2人組が押し入って従業員を脅し、バールでガラス製のショーケースを割り貴金属を奪って逃走すると想定。犯人役が短時間で商品を奪っていく様子や、駆け付けた警察官に取り押さえられる様子も再現した。また、従業員が事件発生時の状況や犯人の特徴、逃走した方向などを正しく説明できるかどうかも確認した。
同店従業員の男性(43)は「訓練とは思えない臨場感があり、うまくできていない所もあった。有事を想定した話し合いも必要だと思った」と振り返り、県警の臼井謙犯罪抑止対策室長は「訓練でできないことは本番でもできない。対策を講じて防犯意識を高めてほしい」と話した。
首都圏では8月以降、インターネット上の「闇バイト」で集められた男らによる強盗事件などが相次いでおり、県内では8月31日に厚木市の中古ブランド店で、9月3日には鎌倉市の質店で強盗傷害事件が起きた。