J1横浜Mは16日、横須賀市のF・マリノススポーツパークで新潟戦(18日午後7時半・日産ス)に向けた全体練習を公開した。リーグ5連敗阻止へ、鍵を握るのはFWエウベル(32)だ。中盤に故障者が相次ぐ中、トップ下での起用も視野に「僕の役目はチームに貢献すること。ボスが僕を『このポジションに』と言うのであれば、全力を尽くすだけだよ」と快活に笑った。
これ以上負けが許されない中、新たな悩みの種が生じた。13日のルヴァン杯準決勝第2戦でトップ下の西村が負傷し「着地のときに痛めた。そこまで大きな問題にはなっていないが…」とハッチンソン監督。MF天野は喜田が不在のボランチでの起用が濃厚で、白羽の矢を立てたのはブラジル人ウインガーだ。
これまでもエウベルのトップ下起用はビハインド時のオプションではあった。「(試合の)途中からプレーはしていたし、プロに上がる前もずっとやってきたポジション」と背番号7。ウイングとは異なるタスクもどこか愉快げに受け止める。
「役割が増えるし、僕は(西村)拓真のようにピッチ全体を走れるような体力はないけれど、一生懸命チームのために守備でも攻撃でも全力を尽くすよ」。守備面は未知数ながら、FWアンデルソンロペスとの連係は大きな期待が持てそうだ。
対する新潟はルヴァン杯決勝進出で波に乗る。ただ、逆にのみ込むことができれば再び推進力を得られるはずだ。エウベルは「相手もボールを保持するチームだし、見応えのあるビッグな試合になる。自信になるし、勝たないといけない状況にあると思うのでしっかりと勝ちにいきたい」と、ギアを上げた。