国内最大級の花と緑の祭典「全国都市緑化かわさきフェア」が19日、開幕する。1983年から全国各地で開催されてきたが、今回は初めて「秋」と「春」で実施。川崎市内の富士見公園(川崎区)、等々力緑地(中原区)、生田緑地(多摩区)を中心に、約160万人の来場を見込む。
16日には主会場の一つ、富士見公園の内覧会が報道陣などに行われた。入り口には壁一面に花や緑が広がる高さ3メートルの垂直花壇が置かれ、その先には日本の産業を支えた工業都市としての発展の歴史などを伝える工場をモチーフにした一画も。ピンク色が広がるコスモスなどの花畑や華道家の假屋崎省吾さんが手掛けた写真スポットも用意した。
地元の高校生や小中学生らが育てた花苗が各会場に彩られることになる。15日の定例会見で福田紀彦川崎市長は「去年から準備し、子どもを含めた市民が参加している。イベントを成功させ、レガシーとしても新しいものづくりに生かしたい」と期待を込めた。
秋開催は今月19日から11月17日、春開催は来年3月22日から4月13日まで。10月19、20日には富士見公園でアンティークのマーケットなども開かれる。問い合わせは、かわさきフェア情報センター電話044(589)8691。