五輪の体操男子でメダリスト7人を輩出している強豪「徳洲会体操クラブ」の新たな練習拠点「徳洲会ジムナスティクスアリーナ」(鎌倉市笛田)が11月、オープンする。市民向けのメディカルフィットネスジムや子ども体操教室が選手の練習場に併設され、パリ五輪3冠の岡慎之助選手らの練習も間近で見学できるのが特徴。今月20日に一般公開も予定され、同クラブの米田功監督は「地域の人たちにトップアスリートと一緒に汗を流し、日本の体操を応援してほしい」と呼びかけている。
同クラブは医療法人「徳洲会」創設者の故・徳田虎雄氏が1998年に創部し、今夏のパリ五輪では岡選手と杉野正尭(たかあき)選手が団体総合で金メダルを獲得するなど、日本体操界を長年けん引してきた。2007年に鎌倉市深沢地区に移転し、子どもの体操教室も開設。幼児から高校生まで約千人が通い、入会にはキャンセル待ちの人気ぶりという。
今回、市役所庁舎移転などの深沢地区の再開発計画が持ち上がり、練習拠点を移転することになった。新拠点は以前の場所から徒歩10分程度の距離。鉄筋コンクリート造3階建て(延べ床面積約5千平方メートル)で、練習場となるアリーナ(約1500平方メートル)は国内最大規模という。コンディショニングルームを新設し、専任の理学療法士が常駐して選手をサポートする。