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モデルナ、藤沢に新工場開設へ 国内初、27年の稼働目指す コロナ・インフルの混合ワクチン生産も視野

カナロコ by 神奈川新聞 2024年10月17日 20時0分

 新型コロナウイルスワクチンを製造する米製薬会社モデルナは17日、新たなワクチンの研究開発と生産拠点を湘南アイパーク(神奈川県藤沢市村岡東)内に開設すると発表した。同社の生産拠点は国内初めてで、2027年の稼働を目指す。国内承認を目指している新型コロナとインフルエンザウイルスに対応する混合ワクチンの製造も視野に入れる。国内のワクチン生産能力が強化され、再びパンデミック(世界的大流行)への備えへの貢献が期待される。  

 同社のステファン・バンセル最高経営責任者(CEO)がアイパーク内で会見し明らかにした。湘南アイパークは多分野のベンチャー企業や研究機関が集積しており、バンゼルCEOは「新たな開発には人材が必要。湘南アイパークは(産学や異業種の)連携のシステムが優れている」と進出の理由を明らかにした。コロナの大規模感染は収束したが、「ウイルスは変異し続け、毎年新たなブースターワクチンを開発し続けなければいけない」とワクチン生産の必要性を訴えた。

 同社は21年にメッセンジャーRNA(mRNA)を利用したコロナワクチンの国内承認を受け、日本法人を立ち上げた。23年にはバイオ企業のオリシロジェノミクス(現モデルナ・エンザイマティクス)を買収し、国内のmRNA医薬品開発強化を進めてきた。

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