日本と台湾、英国の漆芸家による交流展が、横浜市神奈川区の「FEIアートミュージアムヨコハマ」で開かれている。3Dプリンターで制作したポップなオブジェや、伝統的な技法を用いた皿やタンスなど、若手からベテランまで41人の作家が93点を出展している。19日まで。
台湾の漆芸は日本統治時代の大正から昭和初期に、日本人の芸術家や職人が地元の若者たちの就労支援などとして指導したのが発祥とされる。交流展は、同ミュージアムと台湾の漆芸家らが一般に知られていない日台の漆芸の歴史に触れるきっかけにと、2018年から始まった。
コロナ禍を経て7回目の今回も作品は多彩で、昭和の高度経済成長期に流行したおもちゃをオマージュにした人形や、本物そっくりに表現されたバナナやキノコのオブジェなどが集まった。主催者は「漆の可能性を広げる新しい技法への挑戦を紹介したい」と来場を呼びかけている。
入場無料。問い合わせは、同ミュージアム電話045(411)5031。